「障がい者アイドル」。この言葉に「なにを不謹慎な!」と憤りを覚えた皆様はすいません。しかし、この記事は看板落下事故に巻き込まれ、2018年5月にブログで脊髄損傷での両下肢麻痺をブログで告白した、仮面女子:猪狩ともかさんの今後を応援する記事です。筆者も過去に高所から落下し脊髄損傷の一歩手前まで行った経験があります。その経験から猪野ともかさんの今後の活動、そして脊髄損傷の回復について考察していきます。

 

猪狩ともかさんのケガと脊髄損傷の回復について

猪狩ともかさんはケガについてこう書いています。

主に負った怪我は、
 ・瞼裂傷
・頭部挫創
・骨折(脚、肋骨、胸椎、腰椎)
 そして、
 ・脊髄損傷
その影響で両下肢麻痺。
 私は歩くことはもちろん、自分の力で脚を動かすことすらできなくなってしまいました。
 引用元:https://ameblo.jp/igari-tomoka/entry-12373913274.html
かなりショッキングです。苦しく痛いでしょうし、今までアイドルとしてステージを走り回っていた自分からはとても想像できない事実だったでしょう。そして脊髄損傷についてはこうも書かれています。
 
脊髄損傷について無知な私は、
 「数ヶ月で治るのかな?」
「復帰のステージは笑顔でファンの皆さんに会いたい!」
「また始球式をやらせて頂ける機会があったら次こそノーバウンドで!」
なんて、ベッドの上で考えていました。

 引用元:https://ameblo.jp/igari-tomoka/entry-12373913274.html

私はこのブログをみて一人涙ぐんでいました。そうなんです。私もほとんど同じことを考えていました。「何か月後かには歩けるさ。」「そうしたら仕事に復帰しよう、バリバリ働くぞ」てな具合に。

 

ですが、父から真顔で「脊髄を損傷している可能性がある」「これからは車いすでの生活になるかもしれない」といわれた時、本当に血の気が引いていきました。

何と言っていいのかわからず、「え、そうなの」と言葉を出すのがやっとでした。それからどれだけ時間がたったのかわかりません。いつの間にか外は暗くなり、そのうち消灯時間になり病院の電気が消されました。呆然とするのはこういうことなんだなとその時初めてわかりました。

猪狩ともかさんがそのような気持ちだったかはわかりません。しかし、事実を知るのと、実感するのはかなりの時間差がありました。

私の場合はそこから絶対体を動かしてはダメという医師からの指示で、自分では寝返りも打たない日々が続きました。それはそれでつらかったですが、奇跡的に脊髄損傷には至らず、麻痺もしなくて済みました。

 

ですが、猪狩ともかさんの場合は残念ながら脊髄損傷となってしまいました。その悲しみはどれくらいかは私には想像できません。でも、猪狩ともかさんは笑顔で自分のリハビリ姿を公開しています。その健気さ、明るさは私も頭を下げるばかりです。

その姿を見ていると回復してほしい。もう一度猪狩ともかさんが望むステージに立ってほしいと願うばかりです。

ではこの脊髄損傷は回復しないものなのでしょうか?

損傷の回復の可能性

猪狩ともかさんがブログでいっているとおり、一度脊髄を損傷してしまうと回復の可能性は低いです。私も医師から「一生車いすでの生活になるかもしれない。」「完全麻痺にならずとも、部分的に麻痺はなるかもしれない」といわれていました。

 

そして、神経の手術ましてや脊髄などの重要な神経群はおいそれと手術もできません。下手をしたらもっと深刻な状況になりかねないからです。つまり、完全に自然回復に頼らざるを得ないのです。

しかし回復の可能性はゼロではない。

脊髄をはじめとする神経も損傷した部分を補修して回復するということを医師から伝えられました。しかし、筋肉や骨のような速度ではなく、非常にゆっくり、年に何ミリかというくらい本当にゆっくり回復するようです。そして、その回復した神経が足の運動神経につながったとき運動機能が回復するのです。

 

その回復に重要なのは間違いなくリハビリ。つまり「動かさなければ体が必要と感じず、回復機能も鈍くなる」ということです。

リハビリは本当につらいです。私もリハビリで初めて痛さで失神するかと思いました。(けがをした時でさえ気絶せず、救急隊員の方に「麻酔かけてくれ!」と大声でさけんでいましたから(笑))

回復が見えずに「何をやっているんだろう」と精神的に追い詰められることもあります。それでも続けなければなりません。

私も脊髄損傷を免れましたが、やはりところどころ感覚的な麻痺は残りました。ですが、リハビリをやっていくと感覚さえも回復してきます。

 

猪狩ともかさんも今でも、これからも非常につらい時間を過ごすかもしれませんが、頑張ってほしいと切に思います。

 

猪狩ともかさんの今後の活動について

こんなことを私が考察すること自体おかしなことかもしれませんが、今後の活動について考えてみたいと思います。

猪狩ともかさんの今後の活動:引退について

まず、猪狩ともかさんのブログからは「引退」ということは考えていないということがわかります。

また、今の所属事務所からも「スタッフ全員猪狩ともかとずっと活動していくきもちである」という言葉がありますので、引退の可能性は低いと感じます。

猪狩ともかさんの今後の活動:障がい者アイドル

障がい者アイドルとはちょっと飛躍しすぎてしまいました。しかし、去年(2018年)のR-1グランプリで盲目の漫談家である浜田祐太郎さんが優勝したこともあり、世間の障がい者への目が変わってきたんだなと感じたものです。

漫才とは違ってアイドルは動きも多いし、難しいかもしれません。しかし、世の中の見方が違ってくればもしかしたらあり得るかもしれません。

猪狩ともかさんの今後の活動:作詞作曲家

残念ながら障がい者となった場合も、猪狩ともかさんは考えていらっしゃいます。

それは現在所属するチーム「仮面女子」の作詞作曲を手掛けること。

障がい者となればできることは健常者の方と比べれば限定されていきます。それでもアイドルに携わっていきたいと、猪狩ともかさんは考えてブログでこう書いています。

私が大切な節目によく言う言葉、
【希望の光になりたい。】
こうなってしまった今もこの気持ちは変わりません。
脚が動かなくなっても、車椅子に乗りながらやりたいことはたくさんあります。
 仮面女子の曲を作詞したいです。
 ラジオや講演、司会など、お話する仕事をしたいです。
 生きている限り埼玉西武ライオンズの応援をし続けていきたい、野球のお仕事をしたいです。
 今回の事故を自分自身のために残すため、手記を本にしたいです。
  引用元:https://ameblo.jp/igari-tomoka/entry-12373913274.html
この考え方には本当に頭が下がります。この前向きさは猪狩ともかさんの手掛ける作品や声にのり多くの人たちを勇気づけると私は思います。
 

まとめ

 
今回は「猪狩ともかの今後の活動は?脊髄損傷の回復や障がい者アイドルの道を考察!」と題して書かせていただきました。
 
ブログやTwitterの画像を見るとなぜこんなに笑顔でいられるんだと尊敬してしまいます。
これがアイドル化と本当に感心。猪狩ともかさんには本当に頑張ってほしいと思います。まずはリハビリ!回復をお祈りしております。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。