ただ道を歩いていただけなのに、ある日突然車いす生活となってしまったとしたら皆さんはどうしますか?
アイドルグループ猪狩ともかさんが東京都文京区にある湯島聖堂の看板倒壊事故によるけがで脊髄損傷し両下肢麻痺になりました。まだ26歳の若さで車いす生活を送るはめに。これは本当に誰にでも起こりうる事故です。
今回はそんな不慮の事故に遭った場合の損害賠償金や慰謝料を、皆様に参考いただくために調査しました。
事故の件で沢山のご心配をお掛けしました。そして温かい声援ありがとうございます。
【脊髄損傷】と診断され、両脚を動かすことができなくなり、今後は車椅子での生活です。
受け入れるのに時間がかかりましたが私は元気に生きています。
詳細読んでくださると嬉しいです。https://t.co/bX36XOZwCW pic.twitter.com/RHg2MbqrPw— 猪狩ともか(仮面女子) (@igari_tomoka) 2018年5月7日
原因となった湯島聖堂の看板画像
猪狩ともかさんの脊髄損傷となったケガの原因である、湯島聖堂の看板(事故後)画像はこちらです。
大きさは高さ2.8メートル、幅3.8メートるという大きさ。これが強風にあおられ飛んできたというのですから、その破壊力はおそらく自家用車も破壊するレベルと考えられます。華奢な女性ではひとたまりもありませんね。
画像では敷地内に置かれていますが、おそらく路上から敷地内に戻され仮置き状態だと考えられます。木製で老朽化し背の支柱も折れてしまっています。これは湯島聖堂側の全くの管理責任不足です。
湯島聖堂の責任は?
この事故(もしかしたら事件)において湯島聖堂は民法の「不法行為(故意や過失で他人に損害を与えた場合に賠償する責任)」や「工作物責任(占有や所有している工作物の安全点検などを怠り他人に損害を与えた場合の賠償する責任」は負うものと考えられます。
ひっくるめて言うと湯島聖堂は猪狩ともかさんの損害を賠償する責任があるということです。
猪狩ともかさんの損害賠償金額と慰謝料は?
金じゃねー!と思われるかもしれませんが、事実障がい者になると余計にお金がかかります。かくいう私も障がい者だからわかります。
しかし猪狩ともかさんは脊髄損傷による両下肢麻痺。後遺障害等級で言えば第1級相当となります。(症状が固定されていないので後遺障害がどうなるかはまだわかりません)
ネットで調べると交通事故案件で似たようなものがありましたのでご紹介します。
■後遺障害等級:1級 確定年:2009年
■
被害者データ 30歳 ・男性 (会社員)
自動二輪車で走行中、同方向の普通自動車による左折巻き込み事故。 脊髄損傷 両下肢麻痺1級
認められた主な損害費目
逸失利益 |
約1億1,080万円 |
---|---|
将来介護料 |
約3,950万円 |
将来雑費 |
約980万円 |
介護機器費用 |
約1,260万円 |
車両改造費 |
約680万円 |
傷害慰謝料 |
約400万円 |
後遺障害慰謝料 |
約2,800万円 |
近親者慰謝料 |
約500万円 |
その他 |
約2,350万円 |
損害額 |
約2億4,000万円 |
過失12.5% 控除後損害額 |
約2億1,000万円 |
既払控除(任意) |
-約3,000万円 |
既払控除(自賠責) |
-4,000万円 |
最終金額 |
約1億4,000万円 |
参考:受取額 |
|
---|---|
自賠責被害者請求 |
4,000万円 |
示談金 |
約1億4,000万円 |
合計受取額 |
約1億8,000万円 |
引用元:http://www.bengosi-net.jp/hanrei/other/015/
これは交通事故の案件であり、「車両改造費」や「過失割合での減額」などがありますので、あくまで参考となります。
ですが、猪狩ともかさんは歩道を歩いていただけですし、湯島聖堂は看板の安全点検や修繕を怠っていたわけですので、過失割合での減額などはないと思います。(法律家ではないので詳しくはわかりませんが。。。)
ということはおそらく猪狩ともかさんの脊髄損傷への慰謝料を含む損害賠償総額は
2億円以上
になる可能性があると思われます。
→【関連記事】猪狩ともかの今後の活動は?脊髄損傷の回復や障がい者アイドルの道を考察!
まとめ
今回は「猪狩ともかの脊髄損傷の賠償金はいくら?湯島聖堂の慰謝料が気になる!」と題してお伝えしました。
慰謝料を含む損害賠償総額は2億円以上になると思われます。
突然の不慮の事故で下半身の自由を奪われた猪狩ともかさん。
しかし、彼女のTwitterやブログでの笑顔には逆にこちらが救われてしまうような気さえしてしまいます。
筆者も同じような境遇を経験したため、少なからず気持ちは感じ取れます。関連記事も書いておりますので、お読みいただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。