「やっぱ一晩寝かせたカレーはうみゃ~!」そんな方多いと思います。しかし、2018年6月23日のニュースでカレーの作り置きは危険というものがありました。ウエルシュ菌で食中毒になるのというのです!なので、今回はウエルシュ菌の症状と二次感対策方法を調査します!

カレーの作り置きは危険!消費者庁も警告!

消費者庁はカレーをはじめとした煮込み料理の作り置きは危険と警告しております!

 同庁によると、ウエルシュ菌は100度の熱を加えても完全に死滅させるのは難しい。作った煮込み料理を室温で冷ましていると、酸素が少ない鍋底などで増殖する。ウエルシュ菌は下痢や腹痛などを引き起こすという。
 厚生労働省の統計では、同菌による食中毒の発生は2016年に31件で1411人、17年には27件の1220人に上る。両年ともノロウイルス、カンピロバクターに次いで患者数が多い。
 消費者庁は食中毒を防ぐためのポイントとして、(1)食べ切れる量を作る(2)保存時は小分けして冷却する(3)再加熱する場合はよくかき混ぜて全体を十分に加熱する-を挙げた。
 大阪北部地震のような災害現場で被災者に対する炊き出しをする際も、カレーなどを作る場合は注意が必要だと指摘。消費者庁の岡村和美長官は「加熱調理しても食中毒になる恐れがあり、消費者にあまり知られていない」として、注意を促した。

引用元:https://www.jiji.com/jc/article?k=2018062300353

カレーをぐつぐつと100℃で熱しても、なんとウエルシュ菌は死なないというのです。

加熱すればほとんどの食中毒菌は死ぬの思ってました。いや、ほとんどではないほうの食中毒菌がウエルシュ菌なんですね。

能天気に「一晩寝かせたカレーはうみゃ~」なんて言葉を発していた私は一番ウエルシュ菌の食中毒にかかりやすいでしょう(笑)

でも、このウエルシュ菌。ノロウィルスやカンピロバクターに次いで堂々の患者数第三位とは。危険な奴です。

カレーに限らず、煮物系は作って寝かせるとおいしくなる印象があるため、多くの人が室内でほったらかしにしてしまうということでしょう。

その行為!危険ですよ!

このウエルシュ菌は100℃では死なないため、食中毒を予防するには「いかに増殖させないか」というのが食中毒の危険回避には大事。

対策についてはこの記事でも書いてありますが、

  • 食べきれる量を作る
  • 保存時は小分けにして冷却する
  • 再加熱する場合にはよくかき混ぜて、全体を十分に加熱する

 

が有効です。逆にカレーを作り置きして冷ますのではなく、

60℃以上を保って保存する

というのも有効な手段なんだそうです。

でも60℃以上をキープって。。。。ガス代や電気代が馬鹿にならない!

あ、ご飯ジャーで保存すればいいのか、カレー作り置き用のご飯ジャーがほしいな。(笑)

ウエルシュ菌の詳しい症状と二次感染対策方法

では、ウエルシュ菌による食中毒はどのような症状なのでしょうか?症状については記事にも書いていますが、もっと詳しく見てみましょう。

ウエルシュ菌による食中毒の詳しい症状

上の記事にもあるとおり、ウエルシュ菌による食中毒の大きな症状は

  • 下痢
  • 腹痛

です。

更に詳しくみてみますと、ごくまれに嘔吐や発熱も症状としてでるようです。

下痢は1日に1~3回程度で水のような便や軟便を排出します。この症状は大体2日くらいで回復するようです。

でも、食中毒を甘く見ないでくださいね。変なところで重症化する危険性がありますから。

また、ウエルシュ菌による食中毒は症状が出るまでに6~18時間も時間が掛かるんです。

ですから夜7時に作り置きしたカレーを食べたとしたら、早くて次の日の夜中13時、遅ければ次の日のお昼ごろに症状が出ることになります。

作り置きのカレーを食べて夜中にいきなり下痢や腹痛が始まったら、もしかしたらウエルシュ菌による食中毒を疑ってください。

でも、夜中に危険な状態になったら病院にもやすやすといけません。

やっぱりちゃんと小分けにして保存がいいでしょうね。

因みに治療法なんですが、なんと特別なものはなく「自然治癒」で治すようです。え、そうなんだ。。。

ただ、水様便などが出るので水分はきっちり補給しておきましょう。

ウエルシュ菌による食中毒の二次感染対策方法

ノロウイルスなどは、二次感染が非常に怖いです。私の知人に吐しゃ物がついた衣類を洗濯機にそのまま入れて、その洗濯機で洗われた衣類を着た全員がノロウイルスにかかったなんて話も聞きました。

さて、話を戻しますがウエルシュ菌の食中毒には二次感染の恐れは基本的にないそうです

そもそもウエルシュ菌は土壌などに広く分布する菌で、食中毒を起こすのは異常に数が増殖したものを食べるのが原因。

ですが、例外的にウエルシュ菌が異常に増えた状態の環境にいると集団感染の危険性があります。

ウエルシュ菌が異常に増えた状態の環境って、作り置きしたカレーにまみれるような状態?それは稀ですね(笑)

 

一晩寝かせたカレーがおいしいメカニズム

以前ある番組でなぜ一晩作り置きしたカレーがおいしいのか調査していました。

出来たばかりのカレーは、まだ具材同士が自己主張しておいしいけど一体感がありませんよね。

ちょっと難しく言うと、ぐつぐつと煮込んである具材の中で、水分が活発に動いている状態。

なので、カレールーの成分がまだ具材たちに入っていけないんです。水分さんが動き回っているので。

でそこで冷ますと水分の流動が止まり、加熱されて具材から出た水分の代わりに、カレールーの成分が具材に入ってきます。

そうすると、カレー全体が一体感を持ちおいしく感じられるというわけなんですね。

だから、ポイントは時間ではなく温度なんです。

ですから、ウエルシュ菌の増殖を抑えながら作り置きのカレーのような味を出すには、

カレーを素早く冷やして粗熱をとり、すぐに小分けして冷蔵庫にしまうことですね^^

これで、ウエルシュ菌の増殖は最低限度になって、しかも早くあの一晩作り置きしたカレーをたべれます!

カレーの作り置きは危険!まとめ

今回は「カレーの作り置きは危険!ウエルシュ菌の症状と二次感染対策方法!」と題して調査しました。

美しいバラには棘がある。おいしいものには毒がある。作り置きカレーにはウエルシュ菌がいる。

昔、単身赴任の上司が5日間作り置きしたカレーを食べてるって話してたっけな。

3年間で1回もウエルシュ菌の食中毒になったことなかったけど、あの人鉄人なんだろうな(笑)

最後まで読んでいただきありがとうございました。